アルコール依存症治療について

河渡病院では、長年お酒を飲み続けたために体をこわしたり、仕事や大切な人との信頼関係を失って、それでも自分の力ではお酒を断つことができない方のための治療を行っています。一時の受診の決断が、大きな喜びにつながります。必ず回復の道がありますので、アルコール依存症治療のノウハウをもつ当院で治療をお受けください。経験豊かなスタッフがサポートさせていただきます。

※日本精神神経学会において「アルコール依存症」が「アルコール使用障害」に名称変更されました。当院におきましては新しい名称の浸透状況等を見ながら検討することとし、当面は現行のままとしています。

アルコール依存症とは

アルコール依存症の問題はとても身近で、誰でもがかかる可能性のある心の病気です。

もともとは健康な社会人として生活してきた人が、お酒を飲み続けることにより、飲酒が習慣化し、いつのまにか心をとらわれ(依存)ていきます。次第に人としての思いやりや誇りを失い、いつしか周囲の人から疎まれるようになります。自身の健康は勿論のこと、仕事や家庭までも失い、それでもまだお酒を断つことができない…つまり自己コントロール不能に陥った状態になるのです。一度依存症になると、普通の酒飲みに戻ることはできません。一旦断酒をしたとしても、再度飲酒すると元の依存症に戻ってしまう怖い病気なのです。しかし、断酒の継続により健全な生活に戻ることのできる治療可能な病気でもあります。ご本人の断酒への強い意志と家族等の周囲のサポートの中で、専門的治療を受けていただくことが大切です。アルコール依存症の治療は、外来では精神療法と薬物療法、入院においてはリハビリプログラムを中心に進めていくことになります。
厚生労働省によると、アルコール依存症の疑いのある人は全国で約440万人、治療が必要な人は約80万人、そして治療を行っている人は約4万人となっており、医療機関を受診していない患者が非常に多い状況です。国においては、アルコール依存症は本人の健康問題だけでなく、その家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる危険性が高いとして、平成26年6月1日に「アルコール健康障害対策基本法」が施行されました。今後、国を挙げて必要な施策がとられていきます。

お酒に関するセルフチェック

ふつうにお酒を飲んでいたつもりが、いつの間にかアルコールに依存していることがあります。
ご本人やご家族で飲酒状況をセルフチェックしてください。

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アルコール依存症の治療

【外来受診について】

お酒の問題で悩んだり、断酒を希望するご本人やご家族が対象となります。
客観的な情報が必要なため、原則として、ご家族もご一緒におこしください。
受診日は飲酒せずにおこしください。
治療は断酒教育に重点をおき、「心」のご相談に乗りながら回復への援助を行っていきます。医師の精神療法、薬物療法が主体です。

【入院について】

病状や通院中の経過を見ながら、必要な方には入院治療を受けていただきます。入院中は断酒プログラム(A・R・P=アルコール・リハビリテーション・プログラム)に沿った療法が中心となります。入院は通常3ヶ月となっており、段階別のプログラムを実施します。

■A・R・P
アルコール依存症の方が、病気から回復し、社会復帰するための研修プログラムです。

 
午前 自主研修 酒歴発表の為の
小ミーティング
体力作り 自主研修 スモール
グループ
ミーティング
自主研修
午後 グループ
ミーティング
酒歴発表
退院決意発表
ビデオ研修 作業療法
(陶芸)
院内学習会
家族教室
OBゼミ (第3日曜)
月例研修大会
16:30~ 夕会

■退院後のケア
定期的な通院、断酒会等の自助グループへの参加、抗酒剤服用という三本柱を継続していただくことが大切です。少なくとも2年間の通院継続をお勧めします。

【相談窓口】

お酒の問題でお悩みの方に対して、精神保健福祉士がご本人だけでなくご家族や関係機関からのご相談に応じておりますので、当院の相談室にお気軽にご連絡ください。

相談室(医療福祉課)025-274-8211(代) 受付時間 平日の9:00~16:30

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