断酒継続のために

病院退院後にひとりで断酒を継続していくことは簡単ではありません。
退院後の病院とのつながり、地域における支え合いの場が必要です。

月例研修大会

 当院が主催する研修大会で、毎月第3日曜日に開催しています。入院治療中の方々とそのご家族、当院を退院して断酒生活に取り組んでいる方々、新潟県内の断酒会・AAの関係者、そして病院スタッフが一堂に会します。外部講師を招いての勉強会や当事者の体験発表が行われます。お互いに学び合うことに加え、患者さんが地域の断酒会・AAの方々とつながりを深める大切な機会となっています。この研修大会は、アルコール依存症治療プログラムの大きな柱である、「同じ病気を持つ仲間と支え合いの経験を分かち合い、共に回復を目指す」そのものなのです。

この会は飲酒の問題で苦しんでいながら、治療につなげることが出来ていない方のご家族も参加していただいています。

参加を希望する場合は、事前に相談が必要ですので、お問合せ下さい。

アルコール依存症治療病棟OBの集い

 当院では毎年6月の第3日曜日に「アルコール依存症治療病棟OBの集い」を開催しています。この会は当院を退院された方(OB)とそのご家族をお迎えして、入院中の方と病院スタッフとが交流を行なうもので、毎回、県内各地から100人以上の参加があります。昼食を取りながらの懇談ではOBの方からの今の喜びや苦しみ、入院中の思い出話等を伺い、皆でステージアトラクション等も一緒に楽しみます。OBの方にとっては入院中の方やスタッフとふれあうことにより、断酒継続の思いをさらに強くされ、入院中の方にとってはOBの方の経験談から回復の手がかりとなる多くのメッセージを得ることができます。スタッフにとっても、元気で過ごされているOBの方々とお会いすることは大きな喜びとなっています。

地域の断酒会組織(自助グループ)

 入院中は安全な環境の中でアルコールを飲まずに過ごすことが出来ます。しかし、退院後に断酒を続けていくにあたっては様々な困難が待ち受けています。色々な会合等での飲酒の機会、昔からの飲み仲間からの誘い、人間関係からのストレス、イライラ、気分の落ち込みなどから、飲酒欲求に負けそうになることもあります。自らの意志でアルコールを絶つことを決意しても人間の心は弱いものです。「一人断酒はうまくいかない」と言われる所以です。日々決意を新たにするためにも断酒を目指す仲間たちとの交流がとても大切です。そのために自助グループに加入することをお勧めしています。
 自助グループは、断酒会とAA(匿名アルコール依存症者の集まり)があり、地域ごとに組織されています。当院では入院中から参加していただくこととし、退院後に継続しやすいようにしています。

地域の主な自助グループ

下越いわゆり断酒友の会(村上)
新潟西・友綱断酒友の会(中央区)
新津地区断酒友の会(秋葉区)
新潟断酒白鳥会(西蒲区)
長岡断酒新生会(長岡)
佐渡断酒新生会(佐渡)
AA新潟ビックブックグループ(東区)
AA新潟グループ(中央区)
AA三条グループ(三条)

新潟あやめ断酒友の会(新発田、北区)
新潟断酒新生会(東区)
亀田地区断酒会(江南区)
三条地区断酒友の会(三条)
柏崎断酒新生会(柏崎)
ゆきぐに断酒新生会(魚沼)
AA新潟西グループ(西区)
AA新発田グループ(新発田)

お問い合わせ・ご相談窓口

河渡病院 相談室(医療福祉課) 025-274-8211(代)
受付は平日の9:30~16:30

お酒の問題でお悩みの方に対して、精神保健福祉士がご本人だけでなくご家族や関係機関からのご相談に応じておりますので、当院の相談室にお気軽にご連絡ください。

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